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帳簿づけを任せるとき、何を渡せばいい?建設業の書類と工事一覧の準備

領収書や請求書を月ごとにクリアファイルへ分けて整える作業着の手元
※説明用のイメージです。実際の帳票とは異なります。

帳簿づけを任せるとき、お客様に渡していただくのは、「お金の動きが分かる書類」と「工事の一覧」の2つです。きれいに整理されている必要はありません。まとまっていなくても、そのままで大丈夫です。

渡すもの① お金の動きが分かる書類

帳簿は、お金の出入りの記録から作ります。次のような書類が材料になります。

種類主なもの
売上・入金発行した請求書の控え、入金が分かる通帳
仕入・外注材料屋さんや協力会社からの請求書、外注先への支払いが分かるもの
経費領収書、レシート、ガソリンや高速代の明細
預金・カード事業で使う通帳、クレジットカードの利用明細
その他車両や機械を買った・売ったときの契約書、借入の返済予定表、人を雇っている場合は給与の支払いが分かるもの

領収書がもらえなかった現金払いのものは、日付・相手・金額・何の代金かをメモで残しておいてください。メモがあれば、処理のしかたを事務所でご相談できます。

渡すもの② 工事の一覧

もう1つは、工事の一覧です。最低限、工事名と請負金額が分かれば始められます。

この一覧があると、請求書や領収書がどの工事の分なのかを照らし合わせることができ、工事ごとの原価と粗利をまとめられます。工期や入金の予定が分かるものがあれば、確認がしやすくなります。

一人親方の方で、工事の一覧をつくっていない場合は、発行した請求書の控えでも構いません。請求書には、工事の内容と金額が書かれているからです。

普段からできる準備 4つ

任せたあとの手間は、日ごろの小さな習慣でぐっと減ります。

  1. 請求書に現場名を書いてもらう:取引先に頼んで、現場名や工事名を入れてもらうだけで、どの工事の費用かがすぐ分かります。
  2. 領収書の裏に現場名をメモする:その現場のために買ったものは、現場名を一言書いておきます。写真に撮る前でも後でも構いません。
  3. 事業のお金と生活のお金を分ける:事業用の通帳やカードを決めておくと、あとで見分ける手間が減ります。
  4. 月ごとにまとめておく:月末に1回、封筒やクリアファイルにまとめるだけでも十分です。

なお、請求書や領収書は、写真を送ったあとも、原本を捨てずに保管してください。保存の期間は法令で決まっています。メールで届いたPDFの請求書も、消さずに残しておいてください。

整理できていなくても大丈夫

「どの工事の分か分からない」「領収書の用途を忘れた」という書類は、よくあります。分からないものは、分からないまま渡してください。分類の確認は事務所側で行い、判断がつかないものだけ、お客様に確認します。

書類の共有方法は、お使いの環境に合わせてご相談します。まずは、現在の書類の保管のしかたを教えてください。

社長がやること、事務所がやること

「何から渡せばいいか分からない」という段階でも構いません。お問い合わせからご相談ください。流れの全体はご依頼の流れでご覧いただけます。

※ 本記事は、一般的な考え方を説明したものです。個別の取り扱いは、状況によって異なります。(2026年10月時点)